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【価値観180度変わった】ドキュメンタリー映画「EARTHLINGS」を観て

旅を重ねるにつれて、世界と自分との繋がりを強く感じるようになってきた。それに伴って、今地球でなにが起きているのか、現実を知りたいという気持ちが強くなってきた。

 

​現実を知るといっても様々な方法があるが、最近は特にドキュメンタリー映画にお世話になっている。先日、ショーン・モンソン監督の映画「EARTHLINGS」を初めて鑑賞したところ、自分の中の価値観をガラッと変えられてしまったので、その衝撃を忘れないためにもここに書き記しておく。

 

 

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映画の概要

ざっくり言うと、人間による動物虐待の現状を映し出したドキュメンタリー映画である。これまで20年間生きてきたが、人間の経済活動のためにモノとして扱われる動物たちの姿を見るのは初めてだった。今までは畜産等を行っている業界の現状を知る機会がなかったが(無意識に知ることを避けていたような気もする)、この映画を見たことで辛い真実を知ることとなった。

 

終始生々しい映像が流れるため、読者の方全員に勧められるかと言われると、それはできない。が、見なければよかったとは全く思っていない。

 

まず、タイトルのEARTHLINGSの意味について言及しておこう。EARTHLINGSとは、地球に生きるもの全てを指す言葉であるようだ。私たちは無意識のうちに人間が地球を支配しているような気がしてしまう。映画の序章では、そんなとんでもない思い違いしているのは人間自身だけである、と自覚させられる。ほかの動物も、植物だって、私たちと同じようにここに生きている。いや、同じというよりも、彼らの方がよく知っていることもあるし、言ってしまえば、同じ惑星を共有する"異なる国家"なのである

 

ちなみに私の英語リスニング力は全く完璧じゃないが、それでも十分理解できた。ドキュメンタリーなので実際の現場の映像等が使われており、なんとなく雰囲気だけでも、メッセージが感じ取りやすい映画だと思う。

 

本作は5部から構成されており、
1 Pets ペット
2 Food 食べ物
3 Cloths 衣服
4 Entertainment 娯楽
5 Scientific Research 科学研究

と進んでいく。

動物が犠牲になっている業界ってこんなに多かったんかいと、ただ唖然としてしまった。

 

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​知らないとは罪である

観賞中に思わず何度か動画を止めてしまうくらい心苦しくなった。
でも心から、この映画を見て良かったと思っている。
遅かったかもしれないが、現実を知れて良かったと。

 

数カ月前までは、お肉を食べることに対して「おいしー(^▽^)」意外何も思わなかったし、心から食べたいと思って焼き肉食べ放題とかも行ってた。なんならお肉食べなきゃ体に悪い、って本気で思ってた

ボランティアのステイ先でベジタリアン生活になることが多くなり、「お肉食べない人って本当に存在するんだ」ってことを知った。海外生活をしていたら割とたくさんのベジタリアンに出会って、少しずつ関心が高まった。
彼らがビーガンやベジタリアンになった理由を聞くと、自身の健康のため、動物愛護のため、地球環境のためなどさまざまな返答を貰ったが、「意識高いな、えらいな、お肉我慢するの辛くないのかな」なんて浅はかな感想しか持てなかった。自分とは程遠い、仏のような人たちなのかと思っていた。現実を知らなかったから。

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ちょっと関心を持ったことで肉食についてGoogleで調べるうちに、それが地球の環境問題を悪化させていることを知った。環境問題に関心がある身としてお肉を自分から買うことはかなり減ったが、それでも日常的に美味しくお肉をいただいていた。

 

映画観賞後の素直な感想

劣悪な畜産業の現状を画面越しに目の当たりにすることとなったが、うん、、、、とにかくショックが大きかった。語彙力が足りなくて悔しいが、とにかくショックだった。

 

動物も人間も同じEARTHLINGS。対等であるべきなのに、私たちの経済活動医療の進展娯楽のために次々に犠牲になっていく動物や魚。そしてそれは地球の環境にも、人間自身にも悪影響を与える。なぜこんなことが平然と続いているのか、怒りというよりも、どちらかというと強い疑問を感じた。動物が可哀そう云々の前に、命をあまりにも軽く見すぎているのでは?と。企業の利益が最優先、動物の権利は1mmも尊重されない。そんな無慈悲な経済システムに知らず知らずのうちに加担していたことが本当にショックだった。

 

映画の中でも言及されていたが、もしお肉の作られ方の全貌が公開されたら、ほとんどの人がベジタリアンになるのだろう。義務教育課程の中で、自分たちの口にするものがどのように生産されているのかを伝える機会が一度もないのは、結構問題なんじゃないかなっても思った。なんでもいいから全員ベジタリアンになれ!ってわけではなく、知らないことは罪だという意味で。消費活動は自分の意志で行うものであり、教育課程でコントロールされるべきものではない。

 

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屠殺場の映像は海外で撮影されたものであったが、やり方は日本国内でも、どこの国でもだいたい同じらしい。国産のお肉なら少しはマシなのかなとか思っていたが、そんなこともないと知ってまたショックを受けた。

映画を見終えたあとから、お肉を食べることにかなりの違和感を感じている状態だ。たまたま事故的に入ってしまっているものを口にしてしまうことはあっても、可能な限りお肉を食べないようにしようと思っている。この意識は生涯持ち続けることになりそうだ。

 

もちろんお魚や卵についてもほぼ同じことが言える。動物の皮を使用して作られた製品も買うのはやめる。本革はカッコイイものだと認識していたけれど、商業戦略にうまくのせられていただけだと悟った。

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この心境の変化とどう付き合っていくか

1ヶ月後、海外生活を終えて帰国し実家に帰ったら、父親がお寿司に連れていってくれる約束だった。何といえば良いだろうか...。今までは何も知らずに美味しく食べていたが、生産過程を知ってしまった以上、責任を持たなければならない気がしてならない。

 

家族や大事な人は、私の大好物がお寿司だと思っているし、それは数日前まで事実だった。これからみんなで食卓を囲む機会はたくさんあるだろうし、帰国したら、母親はきっと腕を振るってご飯を用意してくれるのだろう。そういった状況下で「動物性のものは食べないことにしました」と言って理解を得られるだろうか。きっと簡単ではないと思う。うー、どうしよう。葛藤が少しつらい。

今までは同じものを食べつつ「おいしいね」と笑顔で言い合うのが本当に幸せだったし、できることなら帰国後もそうありたい。お肉を普通に食べる人たちの中にどうやって溶け込むか、、、難しいところである。

 

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いつかは伝えなければならないのはわかっているのだが、今すぐにこのことを伝えるのはハードルが高い。

暫くは家族や友達には秘密にしてこっそりと実践しようと思う。帰国後に日常会話の中でさらっと言えたらいいな、なんて考えている。

もし受け入れてくれなかったらとっても悲しいが、それはもう仕方のないことなのかもしれない。疎遠にはなりたくないなあ。近いうちに、動物性のものを使わずにおいしいご飯を作れるようになって、大事な人たちといっしょにハッピーな食卓を共有したい。

 

自分で言うのはおかしいかもしれないが、普段は割とドライな方である。感極まって泣くこともあまりないタイプだけれど、映画鑑賞中はずっと涙が止まらなかった。

 

EARTHLINGSというたった一つの作品に、ここまで影響を受けることになるとは。