ベジタリアンになると痩せるのか
最近よく耳にするようになったベジタリアン。
いかにも痩せそうなネーミングだよね。
しかし、騙されることなかれ。
結論、ベジタリアンになったところで痩せることはない。
ただ、痩せやすい生活にはなるかも。
ベジタリアン=野菜しか食べない人ってわけじゃないことを、知ってほしい。
ベジタリアンとは
そもそもVegetarianという言葉は、
ラテン語Vegetusに由来している。
つまり「健全な、新鮮な、元気のある」という意味。
つまり、ベジタリアン=野菜を食べる人 ではなく
ベジタリアン=元気な人 の方が正しいらしい。
イギリスでの定義では、畜産のお肉を食べない人たちのことを指すけど、菜食主義を掲げる宗教、健康面に気を使ったライフスタイル、動物の命の尊厳に関する理由、さらには環境保全や途上国援助のため、といった幅広い目的で行われている。
日本人のうちベジタリアンなのは、約10%らしい。
これからもっと増えると見てる。
ベジタリアンの種類
前述した通り、ベジタリアンと言ってもその範囲は広い。
その証拠に、ベジタリアンの分類はなんと18種類もあるらしい!!!Σ(・□・;)
全部説明していると趣旨がずれてしまいそうだから、最低限ピックアップして解説するよ。
①ビーガン
聞いたことある人も多いのでは。
動物性のものを100%避ける人たち。食べ物に限らず、革靴など動物性の製品を身に着けることも避ける。
②ラクト・ベジタリアン
肉、魚、卵など、THE命って感じのものを食べない人。乳製品やはちみつは食べる。
ちなみに“ラクト”っていうのは“乳”という意味らしい。ラクトアイスとか聞いたことあるけどそういうことか、ってなった(どうでもよい余談です)。
③ノン・ミート・イーター
動物の肉だけを食べない人たち。魚は食べる。主な考え方としては、「魚は健康にいいけど、肉は健康に悪い」。調べて出てきた情報によると、動物の皮や脂を食べることもあるそうな。うん、、非常に複雑である。
このほかにも木の実だけしか食べないような人もいたり(驚)、鶏肉だけokって人もいたり(困惑)、かなり複雑な世界だってことがわかる。
興味深い。
ビーガンの家にホームステイ
ドイツ、ミュンヘン近くの乗馬場にてボランティアワークをしている3週間、完全なベジタリアン生活を体験中である。
ステイ先の家族は「ビーガン」であり、食に対する意識がとても高かったように感じる。
彼らにベジタリアンになったきっかけを伺った。
「アーユルヴェーダを意識し始め、自身の体質には菜食が適切だと分かったときから、ベジタリアン生活を実践し始めた」という。
※アーユルヴェーダ:インド、スリランカに起源を持つ伝統医学。心や体のバランスを重視する。病気になってから直すよりも、病気になりにくい体を作ろう!という考え方。
【一日の食事例】
朝食:ライス(ドイツ版玄米?)、野菜スープ、ポテト、サラダ、オレンジジュース
昼食:ライス(味付き)、カボチャスープ、ナッツとブロッコリーの炒め物、サラダ、フルーツのコンポート、アップルシュトーレン、紅茶
間食:オーガニックのチョコレート、ナッツ、フルーツ、コーヒー
夕食:甘めのパン、野菜スープ、甘いコーヒー
お分かりだろうか。そう、かなり豪華な食事をいただいているのだ。
おいしい。
今まで食べたもの全部、ほんとうにおいしかった。
特にその家族においては、デザートが毎日の楽しみのようだった。
甘党家族とか可愛すぎか!
糖質制限してる人とかからしたら信じられないかもしれないくらい、
糖質ばっかり食べてるかも。しかもおいしいから、おかわりいっぱいもらっちゃう(笑)
その結果として、至極当然に、痩せない!☺
ただ、ずっと一緒にいてくれたおばあちゃんとおじいちゃんは60代にしてスタイル抜群、娘さんもお綺麗な方だった。
もちろんみんながデザートを食べていた。
けどみんなバランスには気を配っていた。
簡単に言うと、食べる量が重要!!!
綺麗に痩せたいなら、食べるものの質に気を使うことは大前提として、一番大事なことは食べ過ぎないことだということを悟った。(当たり前)
デザート食べても、お米食べてもOK。
日々の食事に満足して幸せに食べながら健康でいられるのって、理想的だ。
だから、ダイエット目的で流行りにのって「痩せそうだしやってみよっかな」って軽いノリでベジタリアンになるのは違うんじゃないかな。
それだったら毎回の食事に対して本当の意味で「いただきます」と感謝をして、暴飲暴食をやめた方が絶対にいい!!
お肉は食べたくならないの?
実は以前にも10日間ほど、ベトナムの仏教系のお寺で菜食主義の生活をしたことがあった。
その時は正直、、お肉食べたい、お魚も食べたい、ワレお肉食べないと死ぬのかも、ってなった。
“この生活が終わったら焼き肉行こう”と毎日思った。(正気)
理由を言うと、本当に心苦しいのだけど、普段のご飯がおいしく感じられなかったから。
仏教の根本的な考え方のもとに質素な食事だったということは理解している。
が、私は修行が足りないようで、おいしくない分ほかの物を欲してしまった。。
お許しください、、、
ところが今回ドイツでしたベジタリアン生活に関しては、まったく辛いと感じなかった。むしろ最高だった。
理由は明瞭、全部おいしかったから。毎回の食事に120パーセント満足していた。
野菜も前より好きになったし、フルーツもナッツも素材の味をしっかりと感じることができた。
ベジタリアンな生活そのものにも、おいしく料理する方法や材料の育て方についても気になってしまったくらい。
そして毎回、食材や準備してくれた人に心から感謝していた。
おいしかったから。(何回目)
とにかく、満足度はダイジって話だ。
帰国したら動物性の食品抜きで美味しいごはんをつくるスキルを身に着けるのが、新たな目標としてできた。
まとめ
ベジタリアンとはいっても糖質は好きなだけ食べられるし、痩せるわけではない。
ただ、食に興味を持つことによって意識が変わり、食べ物に対してより感謝の気持ちを強く持つことができたり、より健康になるためにはどうしたらよいのかを考えるきっかけになることもある。
そして一番大事なのは、大事な食材をいかにおいしく調理するか、いかに満足度を高めるかということだ。